塩川徹の治療技術向上塾 塩川徹の治療技術向上塾 【柔道整復師・鍼灸師・整体師の治療技術・知識向上に役立つ情報を発信します】

塩川徹(しおかわ とおる)

塩川 徹(しおかわ とおる)
しおかわ鍼灸接骨治療院院長
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(膝)前方引き出しテストの罠「これって陽性??」

このあいだの日曜日、セミナーを終えて片付けをしていると院の電話がなりました。

出てみると、「スキーで膝を痛めてしまい、歩けないくらい痛いので診てもらえませんか?」とのこと。

すぐに来て頂くと、かなり腫れていて、痛みも強く、歩行がこんなんな状態です。

診てみたところ、MCL(内側側副靭帯)とACL(前十字靭帯)の損傷で、ACLに関してはおそらくオペが必要になるだろうと判断しました。

 

処置としては、アイシングをし、ソフトスプリントで大腿から足底までを固定し、松葉杖で免荷をし、提携している、膝で有名なドクターのところに行って頂くことになりました。

 

さて、ここからが本題です。

 

ACL(前十字靭帯)を傷めているかどうかを判断するテストとしては、

 

・ラックマンテスト

・前方引き出しテスト

 

が有名ですし、よく使われます。

僕はどちらも使って、損傷しているかいないかだけでなく、損傷具合まで推測します。

 

で、前方引き出しテストについてなのですが、

 

時々、ACLが切れていないのに、陽性に感じられたりして、膝のケガをあまり診たことのない先生などは、これに騙されることがあるので、そのあたりの事を説明します。

 

まずは、前方引き出しテストのやりかたですが、

 

ベッドの上に仰臥位で両膝を立てて頂き、脛骨を前方に引き出して、その移動量をみます。

 

膝前方引き出しテストの図

教科書的には↑のような図が使われることが多いですが、

僕は、手のひらを膝蓋骨~脛骨にあてて、反対の手で脛骨を前方に引き出します。

 

このほうが脛骨の移動量を手のひら全体で感じる事が出来てすごくわかりやすいです。

 

健側に比べて、脛骨の前方移動量が多いと、前方引き出しテスト陽性という事で、ACL(前十字靭帯)が損傷しているという事になるのですが、ACL(前十字靭帯)が損傷していなくても、脛骨の前方移動量が大きくなる(大きく感じる)事があります。

 

それは、どんな時か?

 

PCL(後十字靭帯)損傷をしている時です。

 

PCL(後十字靭帯)は脛骨の後方移動を制限していますので、PCL(後十字靭帯)を損傷していると、膝を立てて頂いた時点で脛骨が後方へさがっています。

後方落ち込み後十字靭帯損傷PCL

スタート地点がすでに後ろに下がっているという事です。

そして、ここから脛骨の前方引き出しテストを行うと、ACL(前十字靭帯)損傷がなくても、健側に比べて、脛骨の前方移動量が多く感じてしまい、実際はPCL(後十字靭帯)を損傷しているのに、ACL(前十字靭帯)を損傷しているのかな? と間違った判断をしてしまうのです。

前方引き出しテストACL

下手くそな図ですが、こうゆう事です。

ACLがしっかりと効いているので、大腿骨に対する脛骨の位置は同じでも、PCL損傷膝は、もともと脛骨が後ろに落ちているので、健側よりも前方に動いている気がするのです。

実際にPCLの単独損傷をしている患者さんの膝に前方引き出しテストをしてみると、ものすごく脛骨が前方に出てくるような感じがします。

では、この偽陽性に騙されないようにするにはどうすればいいのか?

 


①両膝を立ててもらった状態で横から見て、脛骨が落ちこんでいないかを確認する

②saggingテストをして、脛骨の落ち込みが無いかを確認する。

③ラックマンテストをしてACLのエンドポイントを確認する。


 

①両膝を立ててもらった状態で横から見て、脛骨が落ちこんでいないかを確認する。は、こんな感じですね↓

後方落ち込み後十字靭帯損傷PCL

ポイントは真横から、”脛骨粗面”の位置を確認するという事ですね。

脛骨粗面より上は腫れていて、脛骨が後方に落ち込んでいても、落ち込んでいないように見えてしまいます。

 

②saggingテストをして、脛骨の落ち込みが無いかを確認する。はこんな感じです↓

saggingテスト後十字靭帯損傷PCL

これも”脛骨粗面”の位置を見ることがポイントです。

そして、

 

③ラックマンテストをしてACLのエンドポイントを確認する。

ラックマンテストは少しコツと練習が必要です。ポイントは”患者さんが脱力した瞬間におこなう”という事ですね。

 


 

このような事から、ACL(前十字靭帯)を痛めているのか? PCL(後十字靭帯)を痛めているのか? を判断してゆきます。

 

今回来られた患者さんは、前方引き出しテストをしてみたところ、かなりの移動があり、ラックマンテストをしてみたところ、エンドポイントがまったく感じられず・・・ひょっとすると、ACLだけでなく、PCLも損傷しているかも??と思っていると、案の定、ACL・PCLともに損傷しておりました。。

 

今日はこのへんで・・・

 

 

あっ!

”脛骨粗面部の打撲痕”があればPCL(後十字靭帯)損傷を疑ってくださいねっ!

 

 

 

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